沈香(じんこう)
はじめ私はちんこうと読みました。
正式には、沈水香木(じんすいこうぼく)と呼ばれています。木なのに水に沈むことからそう呼ばれる用になったそうです。
沈香のかおりは、一言でいうと甘めのかおりです。そこに、複数の漢薬が入ることにより、あっさりしたり深みのある香りになっていきます。
香木の香りというと木が燃焼するかおりと思うのですが、沈香は、木ではなく樹脂が熱せられる事により揮発するかおりなのです。
沈香の木は、樹齢30年をこえると何らかの外敵により傷をうけたときに腐蝕防止のために傷に樹脂が分泌されます。それが蓄積されることにより沈香の香りの元が生まれます。しかし、まだ、沈香の香りにはならず、そこから枯れたりその場の環境によって偶発的に生まれたかおりといわれます。
沈香の良く耳にする種類で、シャムや、タニがあります。
シャム沈香は、高価なもので最上級品を伽羅といいます。香りは甘めで、部屋焚きなどにあった香りです。
タニ沈香は、シャムに比べると安値で、香りが広がるので広い場所で焚くのに向いています。
香りは辛めです。
香木は長い年月をかけ偶然の中からようやく生まれていることを想像しながら香りを楽しむと今まで以上の気分を味わえそうですね。
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